リアル虫ガチャ

作者も「うわ…ッ‼」

羽場 弘明

羽場 弘明

Hiroaki Haba

ガチャ企画部

2006年 (株)ユージン入社
※タカラトミーアーツの前身
2009年 (株)タカラトミーアーツに合併


「のたうつカナブン」「食品サンプルシリーズ 焼き鳥編」など、思わず驚くリアル系ガチャの名手。
しかしその守備範囲は非常に広く、キュートな完全オリジナルキャラクターガチャも近日リリース予定!

01

まずは羽場さんの手がけた「のたうつカナブン」(2021年1月発売)について教えてください!

夏場に道端で出くわすカナブンののたうつ姿をそのまま商品化しました。実際にコンビニ前で大量のカナブンがのたうっている様子を見て「うわ…ッ‼」と衝撃を受け、その衝撃をみんなにも伝えたいと思ったのが企画のきっかけです。通常、この手の企画はゴリ押しで攻めないと企画承認されないものですが、思いのほかすんなり通過しました。とは言え自分も原型師さんも虫が得意ではないので、原型製作時にも「うわ…ッ‼」と言い合いながらなんとか商品化まで持っていきました。発売後はSNSなどでなぜか話題になり、取材も何件か受けました。

02

確かに「うわ…ッ‼」と思いますし、一度見たら忘れられないです…。数々のヒット商品を生んできた羽場さんですが、製品化が実現しなかった商品もあるのでしょうか。

もちろんたくさんあります。特に思い入れ深いのは「マヤ文字ネームプレート」ですね。新婚旅行でメキシコへ行ったのをきっかけに「マヤ文明」にどハマりして構想したもので、マヤ文字パーツで自分の名前をはめこむことのできる商品でした。マヤ文明の“2012年人類滅亡説”にドンピシャなタイミングでリリース予定でしたが、受注が集まらずあえなく発売中止が決定。超節約進行で金型製作に加えてサンプルアップまでしており、営業さんも頑張ってくれていたのでショックも大きかったです。

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企画はどんな時に思いつくんですか?

基本的に自分が欲しいと思えるものをつくるので、その時好きなもの、ハマっているものから発想を得ます。例えば「食品サンプルシリーズ 行列のできる老舗の味 焼き鳥編」(2018年10月発売)は私がお酒好きでよく焼き鳥屋に飲みに行くことから企画しました。あとはホラー映画が好きなのでホラー系の商品も企画しますし、かわいい系も好きです。僕がかわいい系を企画すると社内でも意外なリアクションをされますが(笑)。最終的にはいつも「全人類絶対買うだろう!」というぐらいの自信を持って企画しています。

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ガチャ®をやったことのない人に伝えたい魅力は?

やっぱり何が出るかわからない、というところですね。目当てのものを狙っても簡単には手に入らなくて、何度も回したくなるのが魅力です。あとはあの小さなカプセルからこんなサイズのものが出てくるのか!という驚きも大事にしています。例えば焼き鳥もそうですが、組み立てるとかなり大きいんですよ。そんなサプライズ感をぜひたくさんの人に感じて欲しいです。

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羽場さんにとって、ガチャ®とは?

ライフワークですかね。「私はガチャ®であり、ガチャ®は私である」という感じです。入社以来ずっとガチャ®をつくり続けているので、これ以外出来ない気がします。

その上で大切にしているのが、まず自分が楽しむということ。実は、構想に4年をかけた完全オリジナルキャラクター商品が、年内に発売予定となっており、かなりワクワクしています。これからもずっとプレイヤーとして、人生をかけてガチャ®を作り続けたいです!

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